みんなはカツアゲされたことありますか?
「ありまーす!!」って人は少ないはず…。
「俺もあるよ!」「私もある!」って世の中だったらそれはもう世紀末になりますからね。
そこで今回は、この経験豊富な僕が体験した「カツアゲ話」を経験不足な君たちのために捧げようと思います。
しっかりメモを取りながらご覧ください。
高校へ入学
晴れて中学校を卒業し4月から高校生。
とりあえず僕はバカなので、地元の最低ランクに位置づけられる私立の高校に入学したのですが入学式に行ったら唖然。
めちゃめちゃ生徒多くね?!
そう、1学年700人くらいいるマンモス高でした。
どんだけバカがいるんだよ!!!
とツッコみそうになったけど、バカはバカ同士すぐに友達が増えたのでこの高校に入ったことへの不満は特にありませんでした。
しかし、自宅からは少し遠く、駅まで歩いて10分~電車に乗って10分~自転車に乗って30分という道のりを経て高校まで通っていたのですが、その通学路にてついに事件が起こります。
あんたら信号機ですか?
そう、いつも通り高校から自転車で駅まで向かっていたんだけど、信号で止まっていたらゾロゾロと4~5人後ろから現れて…
「お前ちょっと来いよ!」
といきなり声をかけられた。
ふと振り返ると髪の毛が「赤、青、金髪、緑」と見るからに「僕たち不良です」って奴らがいたんだけれど、僕はとっさにこう思ったね。
信号機じゃん!!!
しかし、人生初の不良との対面。
あせる僕。
面白がる不良。
僕は初めて不良に絡まれ、足は生まれたての小鹿になり、言葉が喉から出てこないほどにビビッていた…。
「黙ってねーで早く来いよ!!」
「ガンッ!!」
入学祝いで買ってもらった自転車の前輪が蹴られた…。
親から「高校頑張れよ!」って買ってもらった自転車が蹴られたのだ。
そこで、僕の中の何かがはじけた!!
お前ら!人の自転車蹴ってんじゃねーよ!!!
と威勢よく言い放ちたかったんだが、生まれたての小鹿になっていた僕は
「…すみません」
無念である…。
路地裏へと連れ去られる
首根っこを掴まれるネコのように、路地裏に連れていかれる僕。
世間話で笑いながら歩いている不良。
買い物袋を持って歩くおばさん。(お前助けろよ)
路地裏に到着した途端、不良Aが…
A「ちょお前金持ってる?!」
僕「…あまり…持ってないです」
A「いいから財布出せよ!!」
A「ガンッ!(路地裏に立てかかっていた看板を蹴る)」
看板を蹴ったことによる効果音に驚き、凄い勢いで財布をケツポッケから取り出す僕。
その姿を爆笑する不良集団。
A「よこせよ!!」
財布を取られる僕。(ちなみに財布はマジックテープ物でした)
A「ビリビリビリ!(マジックテープをはがす音)
A「3000円も入ってんじゃねーかよ!!」
僕「帰りに髪切るためのお金なんです…。」
A「知らねーよ!そんなの!最初から出せよテメー」
そう、それは学校に行く前に「あんた髪の毛伸びてきたね~帰りに切ってきなさい」と母ちゃんにもらった大切な3000円。
ここでついに僕の怒りが爆発!!
…することが出来ず、不良の手に渡る3000円。
またもや無念である。
A「あんまここら辺でうろつくなよ!!」
財布を僕へ投げ捨て「マジうけるー」とか言いながら立ち去る不良たち。
終わった。
やっと終わった。
帰宅
帰宅すると母ちゃんが
「髪切ってこなかったの?!」
と聞いて来たので僕はとっさに
「うん。ちょっとほしい本あってお金使っちゃった」
とコメント。
「しょうがないな~次は来月だからね!」
と少し呆れ気味に話す母ちゃん。
親を心配させまいと、口が裂けても不良にカツアゲされたなんて言えませんでしたね…
あの頃は。
友達からの電話
そこで、友達のこうじからPHSに着信。(当時はスマホなんてない)
こうじ「だんキチくーん!さっき学校帰りにカツアゲされてさー…」
お前もか?!
お前もカツアゲされたのか?!
仲間がいることに僕はテンションアップ!実は、こうじも同じ高校のクラスメイト。
なので、もしかして同じ奴らにカツアゲされたのかも!と思い…
僕「それカラフルな頭した奴らじゃなかった?!」
こうじ「そうそう!色んな髪の色がそろってた!」
ビンゴッ!!!
宝くじの1等賞の数字がマッチしていたかのような喜び!
僕「まじかよー!僕もさっき学校帰りにカツアゲされたよ!」
こうじ「まじで?!奇遇じゃん!!」
街で偶然会ったかのような盛り上がりです。
こうじ「財布に入ってた5000円取られたけど、すぐに警察に電話して捕まえてもらった!!」
…。
えっ?!
うそだろ!こうじ!
やるじゃんこうじ!!
こうじ「だんキチくんも取られたんなら警察行きなよ!一緒に行ってあげるから!」
神様!僕にこんないい奴を友達にしてくれてありがとう!!
僕「行く!!絶対に行く!!」
かくしてその後無事にお金を取り戻したことは言うまでもありません。
そして、警察に行ったことにより親に一部始終バレたけれどお金が戻って来て万々歳でした。
カツアゲしてきた不良と言えば、ここ最近カツアゲを繰り返していたみたいで他の人からも被害届が上がっており速攻で鑑別所に送りになったらしいです。
ザマーみろ!このクズがッ!!!
そして翌日髪を切る
翌日取り戻したお金で、馴染みの床屋へ髪を切りに行ったんだけど切っている最中に床屋が…
「十円ハゲあるぞ!」
と一言。
そう、カツアゲの精神的ストレスにより円形脱毛症が出来てしまっていたのです。
そして、翌日から後頭部にある十円ハゲをさらしながら登校するのでありました。
ここまで書いてみて
16歳の僕悲惨すぎますね。
しかし、いかがでしたでしょうか?カツアゲ記事は?
カツアゲされたことのない人たちは「チキンすぎる」「やり返せよ!」と言うかもしれないが…
無理だから!!
絶対に!!
あんな恐ろしい体験二度としたくねーわ!ってくらいトラウマになるんだぜ!!
まーそれからしばらくして、あと2回はカツアゲされるんだけどそれはまた別の機会に!
こうじとの面白話が見たい方はこちらも見てみてね!