(2017.3.14 更新)
いやー、タイトルに「w」をつけてしまうほど笑ってしまいましたw
それは何故かと言うと、先日炎上したディー・エヌ・エー(DeNA)が運営するキュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」の記事内容が面白すぎたからです。
ちなみに、WELQとは健康や医療に関する情報をまとめているキュレーションメディアなのですが、何かしら健康に関するキーワードで検索すると必ずと言っていいほど検索TOPに君臨している大物サイト。
しかしながら、先日…
「信憑性のない記事ばかり並べている」
「クラウドワークスにて知識のない素人ライターに書いてもらっている」
…などという理由で一気に炎上したんです。
そこで、僕も様々なニュース記事を拝見させていただいたのですが、笑い転げた内容がありましたのでご紹介させていただきます。
Contents
肩こりの原因は幽霊?!w
10月には、「死にたい」と検索すると、トップに表示されるwelqの記事に不適切な内容が含まれていると批判され、DeNAが記事内の広告を削除する事態に。
11月下旬には、「肩こりに関する記事に『幽霊が原因のことも?』と書かれており、まったく科学的ではない」などの指摘があり、批判が再燃していた。
引用元:「信頼性薄い」批判受け……DeNAの健康情報サイト「welq」、専門家が監修へ | ORICON STYLE
いきなり引用させてもらいましたが、この内容をみて爆笑。
肩こりの原因が幽霊ですよ?!よくもまーこんな適当な記事をかけるもんだ。(現在は記事を削除しているとみられる)
また、何故この内容に僕が食いついたかというと、先日肩こりが酷くて「肩こり」で検索して色々と調べていたんですよ。
そうしたら、このWELQの記事にぶつかって読んでいたのですが、読み進めていくと「幽霊が原因かも?!」的なサブタイトルを発見。
しかし、その時は何も疑うことなく読んでしまったんですよね。
…そう!何も疑わずに読んでしまったんですよ!
WELQが炎上した今になって思い返してみると笑いが止まらなくなりましたが、人って本気で悩んでいることだとなんでも真剣にとらえてしまうんですよね。
なので、僕も「幽霊かぁ~」と、一瞬でありましたが神社での「お祓い」を思い浮かべてしまいました。
しかしながら、よくよく考えてみると健康や医療の専門サイトで「肩こりの原因は幽霊」だなんてジョークにもなりませんよね?
本気で肩こりで悩んでいる人だったら、本当に信じて神社でお祓いする可能性だってありますから。
・WELQ炎上でHealthil(ヘルシル)もサイト閉鎖か – だんごの噂
こういった記事は振り込め詐欺と同類
よく「振り込め詐欺には絶対に引っかからない」と、みんな口を揃えて言いますが自分の身に起こったらかなりの確率で引っかかるみたいです。
自分1人だけにめがけて物事がやって来ると、冷静さを忘れるどころか「不安」を感じ始め「早く解決したい!」という気持ちが大きくなり、最終的には詐欺に引っかかってしまう…。
振り込め詐欺というのは「心理作戦」で、いかに相手を信じ込ませて不安にさせられるかが勝負となるのですが、これは今回炎上したWELQにも言えることです。
WELQの記事を読んでもらえたら分かると思いますが、素人が分からないであろう専門用語までをズラズラと並べ「原因」を説明した上で、病気に対する「症状」を不安要素てんこ盛りで書き上げる。
そうして、最終的には「対策・予防」を記述して読者を安心させるという構成になっているのですが、この記事の作り方自体はとてもいいと思います。
僕も医療業界の紙媒体を制作していたときに、このような記事構成で書いていましたので「構成だけは」いいと言えるでしょう。
しかしながら、このように健康記事を書いていいのは医師が監修している場合だけ。
WELQの場合は、クラウドワークスにて素人ライターに書いてもらっていた(他の記事をリライトしてもらっていた)だけなようですので、とても罪深いです。
話を戻しますが、WELQが振り込め詐欺と同類 (詐欺ではありません) だと思う理由は「本当かどうかも分からない記事を提供して利益を得ている」という点。
場合によっては、専門家から見ると信憑性のない記事も大量にあると思うのですが、WELQには大量のアクセスがありますので、広告収入もかなりの金額があると思います。
しかし、それは強烈なSEOとキャッチーなタイトルで読者を呼び込み、本当かどうか分からない信憑性のない記事で読み手を不安にさせ、最終的に記事内の広告を踏ませるといった手口。
これが、全て医師が監修しているのなら話は別でしたが、ほぼ100%素人のライターさんが書いていたみたいですので、このように思われても仕方がないでしょう。
補足:全部の記事が信用できない訳ではありません。為になる記事もたくさんありました。
健康と医療情報はシビアに!
僕自身もこのブログを通して健康記事を何記事か書いていますが、それは自分自身が患っている難病に関しての記事や、前職で病院の先生に聞いた内容が主です。
しかしながら、ネット上を見てみると他の記事を真似して書いたであろう健康記事が無数に並んでいるんですよね。
その原因としては、ここ2~3年で急激に「アフィリエイト」に参戦する個人の方が増えたため。
アフィリエイトというのは、記事中の広告をクリックさせたり「おすすめ商品」などを自分の運営するブログやサイトなどから販売し、成果報酬を受け取るといったビジネスなのですが、ここ数年で激増したように見受けられます。
また、この手の健康・医療などの「体の悩み系」はクリック単価も高いうえに、商品が売れやすく皆こぞって参入するジャンルでもあるんです。
なので、嘘か本当か分からない記事が量産される事態となっているんですね。
しかしながら、皆さんも経験ないですか?
このサイトではこう言っているのに、こっちのサイトではこう言っているという「あべこべ情報」に惑わされたとき。
その理由としては、サイト運営者の9割は他のサイトの情報をリライトしてつなぎ合わせているから。※リライトとはすでに存在する記事を書きなおす行為。
結果、あべこべな記事が出来上がり読者を混乱させてしまっているんですよ。
なので、こういった記事を書くのはとてもよくないということをネット上に情報を上げている人は自覚するようにしましょう。
また、健康や医療系の記事を書きたいのであれば「自分の体験談」をもとに記事を構成した方がいいですね。
多分、それが悩んでいる人にとって1番重宝する内容だと思いますので。
クラウドソーシングで記事を書いている人へ
世の中便利になったもので、最近はクラウドワークスなどで個人でも簡単に仕事を請け負える時代となり炎上したWELQもクラウドワークスで記事を発注していたみたいですね。
また、僕もクラウドワークスで仕事をもらっている1人なのですが…キュレーションサイトの案件は完全にスルーしています。
それは何故かというと、キュレーションサイトが憎いから。(苦笑)
もはや、本格的ビジネスとして運営していますので個人ブロガーの記事なんて到底敵わない場合がほとんどなんです。
なので、僕はキュレーションサイトの手助けなんてしたくないので、絶対に仕事を受けることはありません。
それと、キュレーションサイトのライター募集は完全にナメきってます。
・文字数:最低2500文字 (うやむやにしてる)
・画像:最低3つは選定
・キーワードをしっかりと盛り込む
・チャットにて打ち合わせあり
…これくらいの条件で、記事単価いくらだと思いますか?
800円です。
基本、このくらいで800円です。
なんで2500文字も書いているうえに画像選定までしてやらなきゃいけないんだよ?!という気持ちと、低単価なくせしてSEOも求めるとはどんだけ欲張り屋さんなんだ!ということです。
もう、本当に欲張り屋さん!
しかし、この条件でも受けてしまう人がたくさんいるのが事実なんですよね。
記事も書いて画像も選定して800円…やめましょうよ?本当に。
最後に
「肩こりは幽霊が原因」という内容が面白すぎて記事を書き始めましたが、意外と長文になってしまいました。
しかしながら、これからWELQのようなキュレーションサイトが検索上位を独占する時代になり、個人が書いた「本当に為になる記事」が埋もれてしまう結果になりそうで不安ですね。
また、今回炎上してしまったWELQを運営しているディー・エヌ・エー(DeNA)は本当に素晴らしい企業なので、違うことに力を注いでもらいたいという気持ちがあります。
なので、クラウドワーカーさん達も「変なキュレーションサイト」の手伝いはやめましょう!
あなたの書いた記事を信用して、藁にもすがる思いで病気を治そうとしている人だっているんですから。
追記 (2016.12.11)
WELQ炎上騒動が加速し、DeNAが運営するキュレーションサイトのほぼ全てが非公開になりました。
この状況を受けてネット上では、「当たり前だ!」「やっと閉鎖されたか…」このような意見も見かける中、「いつも読んでいたのに残念…」といった声も上がっているのが事実です。
しかしながら、SNSから個人のアップした画像を無断使用し、ブロガーが書いた記事を盗用するといったキュレーションサイトの手口はいささか問題があったかと思います。
また、今回炎上してししまったWELQ(ウェルク)の他にも、同類のキュレーションサイトが山ほどありますので早めに何かしらの対策をとらなければ更なる炎上を引き起こす可能性が…。
さて、今回のWELQ炎上騒動は年を越した2017年にまで尾を引きそうな事態となっていますので、今後の動向にも目が離せませんね。
再追記 (2017.3.14)
<注目ニュース90秒>DeNA情報サイト 記事2万本著作権侵害か (毎日新聞) – Yahoo!ニュース
キュレーションサイトのWELQ(ウェルク)が炎上し閉鎖してから早4ヵ月経とうとしていますが、今だ鎮火しきれていない様子。
あれから第三者委員会によるWELQの徹底的な調査が行われていたとは驚きなのですが、更に驚いたのが記事2万本に著作権侵害の可能性があることですね。
何やらDeNAが運営していたキュレーションサイト10サイトの記事37万件からサンプル調査した結果、全体の5.6%が著作権を侵害している可能性があるとのこと。
しかしながら、自分は何に驚いたかというと膨大な記事数ですよ…。
サンプル調査する記事だけで37万件あるということは、全体の記事はその何倍もあるということじゃないでしょうか?
自分は個人ブログとして記事を更新していますが、いくら頑張っても1日に5記事程度しか更新できませんので、WELQ関係のキュレーションサイトの威力に腰を抜かしてしまいましたよ。
WELQ関係のキュレーションサイトは1日に何百記事と更新していたんでしょうね…企業の力は凄すぎる。
さて、これからもまだまだ加速しそうなWELQ問題。
新しい情報が発表される度、この記事に追記していきたいと思います。
おしまい
※同様のキューレーションサイトHealthil(ヘルシル)もWELQ(ウェルク)炎上をうけてサイトを閉鎖している様子。(2017.3.14現在も閉鎖中)
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