さて、ユニクロといえば度々労働問題を指摘されている企業でもありますが、その実態を探るべくジャーナリストがバイトとして1年間潜入していたことが判明!
ただただ…驚きです。
ユニクロに潜入していたジャーナリストとは?
2016年12月1日発売の「週刊文春」で、ユニクロ潜入レポート記事「ユニクロ潜入一年」を発表したことで一気に話題になったのは、横田 増生氏というジャーナリスト。
1965年に福岡県に生まれる。
関西学院大学卒業。
予備校講師を務めた後、アイオワ大学大学院でジャーナリズムを学ぶ。
物流業界紙の編集長を務め、フリージャーナリストになる。
アメリカ合衆国全50州で聴き取り調査を敢行した『アメリカ「対日感情」紀行』でデビュー。
『ユニクロ帝国の光と影』は3万部を超える勢いで、ファーストリテイリングとユニクロが名誉毀損で訴訟を起こしたことからも注目を浴びる。
裁判はユニクロ側の敗訴で終わるが、同社の柳井正による「実際にユニクロで働いてみてくれ」という趣旨の発言を受け2015年10月よりユニクロで働きながらの潜入取材を約1年間行う。
潜入取材にあたり戸籍上の姓を改名しており、「横田増生」は現在ではペンネームとなっている。
Wikipediaから略歴を引用させていただきましたが、横田氏は意外と有名なジャーナリストだったんですね!
しかしながら、個人的には「なんでジャーナリストがユニクロに潜入したんだろう?」と疑問だったんですよ。
だって、ユニクロでアルバイトをしたって月に稼げる金額は決まってじゃないですか?
これだけ有名なジャーナリストなら、アルバイトをしなくても生活には困らないと思うし、何よりユニクロに潜入してアルバイトをする意味なんてないと思ったんです。
ですが…横田氏の本当の目的は他にあったようですね。
ユニクロ潜入は2011年にさかのぼる
横田氏は2011年に著書「ユニクロ帝国の光と影」が名誉毀損に当たるとしてユニクロから訴えられ、三審とも無罪。以降ユニクロの決算会見へ参加を拒否され、柳井正社長が企業の批判者に対し「社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」と発言していたことから、実際に昨年10月から1年にわたってユニクロでアルバイトをしていました。
こちらの引用文を読んでもらえたら分かりやすいかと思いますが、横田氏は2011年に発売した著書「ユニクロ帝国の光と影」でユニクロから訴えられていたみたい。
ちなみに、問題となった著書は3万部を超える勢いで売り上げたみたいですので、当時の話題性は抜群だったといえますね。
また、この裁判後ユニクロの社長が「ユニクロ批判者」に対して…
「社員やアルバイトとしてうちの会社で働いてもらって、どういう企業なのかをぜひ体験してもらいたい」
このように発言していたみたいです。
なので、横田氏は…
「よっしゃ!働いて確かめてやる!」
このくらいの勢いで、2015年10月から1年にわたってユニクロで潜入アルバイトを開始したみたいです。
しかしながら、横田氏のバイタリティーが凄すぎて見習いたくなりました。(僕はどこにも潜入しませんが…)
最終的に解雇される
横田氏は潜入レポートを掲載した週刊文春の発売後、シフトが入っていたため3日14時前に新宿「ビックロ」へ出勤。
待ち受けていた本社人事部長から「この記事を書いたのはあなたですか?」と聞かれ認めたところ、解雇を言い渡されました。
理由は「記事の寄稿が就業規則に抵触し、同社の信用を著しく傷つけた」とのこと。
横田氏が書き上げたユニクロ潜入レポートが週刊文春に掲載されるや否や、瞬く間に拡散され注目ニュースへ。
そうして、ネット上でもみるみる拡散されて一気に広がりをみせました。
…ここまでは、「おー!なんか凄いことになってるな!」と個人的に思っていたのですが、更なる驚きが僕を襲いました。
それは、このユニクロ潜入記事がニュースになっているのにも関わらず、勤務していたユニクロへ出社していたこと。
横田氏は「シフトが入っているから」という理由から出勤したと言っているようですが、僕だったら絶対に無理!震えてしまう!
そうして、挙句の果てには出社を待ち受けていた本社人事部長から「この記事を書いたのはあなたですか?」と言われたみたいですが、これが僕だったら冷や汗ダラダラでその場にぶっ倒れてしまいますよ。(苦笑)
横田氏は鉄のハートの持ち主なのは間違いないですね。きっと。
ジャーナリストの本気を見た気がする
大変失礼な話になってしまうかもしれませんが、僕は今まで「ジャーナリストって何なんだろう?」と疑問を感じることが度々ありました。
その原因は、テレビのニュース番組でやたら「〇〇ジャーナリスト」が登場するからなんですよね。
テレビをつけるたびに必ずジャーナリストが出ているので「誰でも簡単になれるんじゃないの?」なんて思っていましたが、今回のユニクロ潜入をうけて僕はジャーナリストを見る目が変わりました。
今回、ユニクロにアルバイトとして潜入した横田氏は、「本当のユニクロ」を肌で感じて記事を書くために1年間も働き続けたみたいですが、これはジャーナリスト精神がなければ到底無理ですよね?
ジャーナリストとしての活動に誇りを持っている、情熱を注げる…こういった人にしか無理だと思います。
なので、僕はこれからジャーナリストの方々を尊敬して生きていきたと思った次第ですが…尊敬するのは横田氏みたいなバイタリティーのあるれるジャーナリストのみとさせていただきます。(苦笑)
ジャーナリストの定義って何?!
ジャーナリストを見る目が変わったといっておいて、ジャーナリストの定義がよく分からなかったので調べました…
19世紀はじめごろはチャールズ・ディケンズのような、ジャーナル (journal) に記事を書く人を指した。
これが転じて新聞やジャーナルの記事を書く人を指すようになった。
ジャーナリストとは、新聞社やテレビ局など報道機関に所属して取材活動を行う者もいれば、特定の報道機関に所属しないでフリーランスとして取材活動を行う者もいる。
前者に関しては、報道機関に所属しているという点で、ジャーナリストとしての一定の資質や能力が推定される。
要するに「記者」ということですね。
また、フリーランスとして活動を行っているジャーナリストの方もたくさんいるみたいですので、「自分はこの分野に興味がある!」と思ったことを調べ上げて、取材したことを書き上げれば誰でもジャーナリストに…なれませんよね。
今回、ユニクロへアルバイトとして潜入した横田氏を見てもらえたらよく分かるかと思いますが、本物のジャーナリストになるには横田氏くらいの「勢い」が必要になってくると思うんです。
そうじゃなければ、「口だけジャーナリスト」になってしまいますから。
これらのことから、ジャーナリストというのは「誰でもなれる」という訳ではなさそうですので僕は諦めようかと思います。
最後に
今回のユニクロ潜入レポートには驚かされましたが、アルバイトとして潜入取材した横田氏にはエールを送りたいと思います。
また、僕はユニクロで働いたことがありませんので「ブラック企業」か「ホワイト企業」かがよく分かりませんが、洋服を安く買えるのでよしとしましょう。
しかしながら、世の中から早急にブラック企業が滅びることを僕は願っています。
仕事で体調を崩してしまったらどうしようもないですからね。
それでは!